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ChatGPT、競争激化で「コードレッド」発令 広告計画を延期し品質向上に注力
2025/12/2 23:30:27
•MacRumors
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OpenAIは、ChatGPTの品質向上のため、広告事業への取り組みを一時停止することを決定しました。 同社のCEOであるサム・アルトマン氏は、競合であるGoogleやAnthropicに後れを取らないよう、ChatGPTの性能改善を最優先課題とし、「コードレッド(緊急事態宣言)」を発令しました。具体的には、ユーザーごとのパーソナライズ、画像生成機能、そして速度や信頼性といったモデルの挙動の改善に注力する方針です。 Googleは昨年11月に高性能な「Gemini 3 Pro」を発表し、画像生成AIでもユーザーを引きつけています。また、Anthropicの「Claude」もビジネス顧客に人気を集めています。こうした状況を受け、OpenAIは当初予定していた広告表示や、より進化したパーソナルアシスタント「Pulse」の開発計画を延期しました。 ChatGPTの責任者であるニック・ターリー氏も、ChatGPTをより高性能で、成長を続け、世界中で利用できるようにすること、さらに直感的で個人的な体験を提供することに集中すると表明しています。OpenAIは現在、収益化の目処が立っておらず、ユーザー数の維持が投資獲得に不可欠なため、競合へのユーザー流出は経営上のリスクとなります。 なお、OpenAIは来週、GoogleのGemini 3を上回る性能を持つとされる新しい推論モデルをリリースする予定です。


