
Apple MacとiPadを20〜75%値上げ|待ってても価格は戻らないかも・・・
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こんにちは、buchiです。
2026年6月25日、Appleがオンラインストアのメンテナンスを実施して、Mac・iPad・HomePod・Apple TV・Apple Vision Proを一斉に値上げしました。一方でiPhone・Apple Watch・AirPods・AirTagは今のところ据え置き。
特徴的なのは、Apple自身がこの値上げにあたって各報道機関に踏み込んだ声明を出したこと。「これほど急激な部品価格の上昇は今までに見たことがない」と認めています。
「これほど急激な部品価格の上昇は今までに見たことがありません。これまでお客様にはその影響を及ぼさないよう努めてきましたが、いくつかの製品で価格改定を開始せざるを得ない局面に達しました」
— Apple広報による声明(9to5Mac, 2026-06-25)
「Mac、急に4万円も上がってる…」「iPadも3万円アップ?」と気づいて、買おうかどうしようか手が止まっている方もいると思います。
この記事では、何が・いくら上がったか、なぜiPhoneは据え置きでMac/iPadだけ値上げなのか、いつまでこの状況が続くのか、そして今どう動くべきかを整理します。
何が・いくら値上がりしたか
Mac(全モデル値上げ)
| モデル | 旧価格 | 新価格 | 値上げ額 | 値上げ率 |
|---|---|---|---|---|
| MacBook Neo(256GB) | ¥99,800 | ¥119,800 | +¥20,000 | +20.0% |
| MacBook Air 13"(512GB) | ¥184,800 | ¥224,800 | +¥40,000 | +21.6% |
| MacBook Air 15"(512GB) | ¥219,800 | ¥264,800 | +¥45,000 | +20.5% |
| MacBook Pro(1TB) | ¥279,800 | ¥339,800 | +¥60,000 | +21.4% |
| Mac Studio | ¥328,800 | ¥419,800 | +¥91,000 | +27.7% |
「10万円未満で買える最新MacBook」だったMacBook Neoは終了。値上げ幅最大はMac Studioの+9.1万円。
iPad(全主力モデル値上げ)
| モデル | 旧価格 | 新価格 | 値上げ額 | 値上げ率 |
|---|---|---|---|---|
| iPad(128GB) | ¥58,800 | ¥74,800 | +¥16,000 | +27.2% |
| iPad mini(128GB) | ¥78,800 | ¥99,800 | +¥21,000 | +26.6% |
| iPad Air 11"(128GB) | ¥98,800 | ¥129,800 | +¥31,000 | +31.4% |
| iPad Pro 11"(256GB) | ¥168,800 | ¥209,800 | +¥41,000 | +24.3% |
その他の値上げ
| 製品 | 旧価格 | 新価格 | 値上げ率 |
|---|---|---|---|
| HomePod mini | ¥14,800 | ¥22,800 | +54.1% |
| HomePod | ¥44,800 | ¥59,800 | +33.5% |
| Apple TV 4K(Wi-Fi 64GB) | ¥19,800 | ¥34,800 | +75.8% |
値上げ率最大はApple TV 4Kの+75%。長期間価格改定がなかった製品ほど、円安分の補正もまとめて一気に乗ってきた形です。
据え置き組
iPhone(全モデル)/Apple Watch/AirPods/AirTagは今回据え置き。ただしAppleはさらなる価格改定の可能性も示唆しています(後述)。
なぜiPhoneだけ据え置きなのか
答えはシンプルで、今回の値上げの主因が「メモリ(DRAM)」と「ストレージ(NAND)」という半導体の急騰だからです。Apple自身がこう説明しています。
「家電業界は前例のない課題に直面しています。AIデータセンターの急速な拡大が、メモリとストレージへの異例の需要急増を生んでいます」
— Apple広報がCNBCに提供した声明(TechCrunch, 2026-06-25)
ざっくり言うと、MacやiPadは「メモリを最大128GB積める」「ストレージを8TB積める」など、半導体を大量に乗せる選択肢があります。 iPhoneはメモリが8〜12GB、ストレージも最大1TB。搭載できる半導体の量が桁違いに少ないので、メモリ・ストレージが値上がりしても完成品価格への影響が小さくて済みます。
もう一つの要因は円安。米国ではMacBook Neoの値上げが約17%($100)に対して、日本では約20%(2万円)。差額の3%分は為替の上乗せです。
この値上げは突然ではなかった ― Tim Cookの予告
実は今回の値上げ、AppleのTim Cook CEOは2か月前の決算電話会議ですでに示唆していました。
「6月期は大幅にメモリコストが上昇する見通しです。(中略)6月期以降については、メモリコストが当社事業に対して影響を拡大させていくと考えています。引き続き状況を評価し、これまでお伝えしてきた通り、複数の選択肢を検討します」
— Tim Cook, Apple Q2 FY2026 決算電話会議(2026-04-30、Six Colors transcript)
そして値上げ実施の8日前、6月17日にはCookがWall Street Journalのインタビューで踏み込んだ発言をしています。
「残念ながら、値上げは避けられません。お客様への影響を抑えてきましたが、状況は持続不能となりました」
「40年(の供給網経験)の中でこんな状況は見たことがありません」
— Tim Cook, WSJインタビュー(2026-06-17、MacRumors verbatim)
つまり、6月25日の値上げは「いつか来るぞ」とApple自身が4月から予告していたシナリオが、6月に実行されたものです。
値上げの根本原因 ― 数字でみる異常事態
では、Appleが “hundred-year flood” と呼ぶほどのメモリ・ストレージ高騰は、実際どれくらいの規模なのか。半導体市場調査の権威TrendForceの四半期予測がもっとも正確な数字を出しています。
「2026年Q2の従来型DRAM契約価格はQoQ +58〜63%、NANDは+70〜75%上昇見込み。(中略) 2026年は明確な供給不足が見込まれ、意味のある生産能力増強は2027年後半〜2028年まで望めない」
— TrendForce, 2026-03-31プレスリリース(TrendForce 2Q26)
1四半期で価格が倍近く動くというのは、半導体業界の歴史でも稀有な事態です。ぶちがじぇ前回記事「SSD・HDDの価格が高騰中!?」で扱った個人向けストレージ高騰と、Apple製品の値上げは主原因は同じところから来ています。
いつまで続くのか
「ちょっと待てば下がるのでは?」と思いたくなりますが、TrendForceの見通しはこうです。
「2026年は明確な供給不足が見込まれ、本格的な生産能力増強は2027年後半〜2028年まで望めない」
— TrendForce, 2026-03-31(2Q26 outlook)
理由は、半導体工場(fab)を新しく立ち上げるのに3〜5年かかるから。 例えばSK Hynixの主力新工場の稼働予定はこう。
「SK hynixは新工場で立場を強化している ― 清州のM15X工場は2025年内完成予定、龍仁(ヨンイン)半導体クラスタの第1期は2027年5月に予定通り稼働する見通し」
— TrendForce News, 2025-10-02
Samsungの新工場(平澤P5)は2028年フル稼働見込み、MicronのBoise新工場も2027年半ばから。「2027年末〜2028年までは需給が緩まない」が、現時点での冷静な見通し。
賢い買い方 4つの選択肢
1. Apple認定整備済品
Apple公式が販売する整備済品。新品同等の1年保証付きで、通常価格から最大15%程度安いことが多いです。
2. Amazon・家電量販店の旧価格在庫
値上げの反映には店舗によって数日〜数週のタイムラグが出ることがあります。とくにAmazonの場合、マーケットプレイス出品分が旧価格のまま残っているケースも。
ぶちがじぇ買い時ページで、Amazon・楽天・Yahoo!の現在価格をすぐ確認できます。
3. 旧世代モデルの中古
M3・M2世代のMacBookやiPadの中古は、新世代との性能差が体感で大きく感じない用途も多いです。動画編集や3D・LLMといった重い処理を毎日やる人以外なら、M3世代の中古でも十分実用的。値上げで新品が遠のいたぶん、中古の相対価値が上がっています。
4. 「メモリ・ストレージ盛り」構成を見直す
一番値上がりが大きいのは、メモリやストレージを盛った高容量モデルです。標準構成にして外付けSSDで補う手もあります。ただし外付けSSDも同じ理由で値上がり中なので、容量設計は慎重に。データ保管そのものについては別記事「SSD・HDDの価格が高騰中!?2026年の値上がりの理由と、今データを守る最適解」もあわせてどうぞ。
まとめ
今回のApple値上げは、単発の値付け変更ではなく、世界的なメモリ・ストレージ供給不足という構造的な変化を背景にしています。
個人向けガジェットの価格が、グローバルなAIインフラ投資の影響を直接受ける時代になりました。「半年待てば安くなる」が通じない前提で、買い方を組み立てるのが、これからの基本になっていきそうです。
今後の動向や購入戦略などについては、また記事にしていきたいと思っていますので、ブックマークしておいてくださいね!
それでは。
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buchi
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