MacBook Air M5は何GB?ローカルLLMなら24GB、32GBでも速さは同じ

MacBook Air M5は何GB?ローカルLLMなら24GB、32GBでも速さは同じ

更新: 2026/10/2📖 9分で読めます
MacBook AirAppleローカルLLM

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こんにちは、buchiです。

MacBook Air M5でローカルLLMを動かしたい。でもメモリは16GB・24GB・32GBのどれにすればいいのか、迷っていませんか?

おすすめは、試してみたいなら24GB、27Bクラスや35BクラスのMoEモデルまで載せたいなら32GBです。ただしAir M5は、同じモデルを動かす限り、メモリを増やしても生成の速さは変わりません。手元にあるM5のMacBook Proでの実測値に、Air M5の32GB機で測った人たちのデータを重ねて整理します。

Air M5はメモリを増やしても速くならない

Appleの技術仕様を見ると、メモリ帯域幅はどの構成でも153GB/sです。

Air M5のメモリメモリ帯域幅GPU
16GB(13インチ標準)153GB/s8コア(10コアに変更可)
16GB(15インチ標準)153GB/s10コア
24GB153GB/s10コア
32GB153GB/s10コア

LLMが文章を生成する速さは、この帯域幅でほぼ決まります。Apple自身も、M5のLLM性能を検証した記事でそう書いています。

「その後のトークン生成は、計算性能ではなくメモリ帯域幅に縛られます。今回試したモデルでは、M5はM4より19〜27%速くなりました。メモリ帯域幅が大きいためです(M4は120GB/s、M5は153GB/sで28%高い)」

— AppleによるM5とMLXの検証記事(Apple Machine Learning Research, 2025-11-19)

24GBや32GBにして増えるのは、載せられるモデルの大きさだけ。ここはMac mini M6と事情が違います。M6は16GBだけ帯域が低く、24GB以上で速くなる構成でした(ぶちがじぇ前回記事)。

構成ごとの価格

Apple Storeの価格(税込、SSDは512GB)です。32GBは、24GB構成の画面に表示される差額(+36,000円)から計算しました。

メモリ13インチ15インチ
16GB(8コアGPU)224,800円設定なし
16GB(10コアGPU)242,800円264,800円
24GB260,800円300,800円
32GB296,800円336,800円

13インチは、24GB以上を選ぶとGPUが自動で10コアに上がります。16GB・10コアGPUの構成から見ると、24GBへの差額は18,000円。メモリ8GB分としてはかなり割安です。

MacBook Air M5

MacBook Air M5

M5チップ(10コアCPU)搭載。メモリは16GB・24GB・32GB、メモリ帯域幅はどの構成も153GB/s。13インチと15インチ

手元のM5 Macで測った数字

私はAirの実機を持っていません。そのかわり、メインで使っているMacBook Pro M5(14インチ・24GB)は、Air M5の24GB構成とチップの中身が同じです。CPU 10コア、GPU 10コア、メモリ帯域幅153GB/s。以下は2026年9月に、このMacにLM Studioを入れて測った結果です。

モデル(4bit)ファイル必要メモリMacBook Pro M5 / 24GB
gemma-4-12B coder6.73GB8.78GiB動いた(13〜14 tok/s)
Qwen3.8-27B16.08GB20.97GiB載らない

12Bは問題なく動きました。27Bは、LM Studioがシステムの資源不足と判断してロードを止めます。必要なメモリはファイルサイズのおよそ1.3倍なので、ダウンロードサイズだけで判断すると間違えます。

32GBで27Bクラスを動かした人の実測

27Bが載らなかったので、Air M5の32GB機で実際に測った人のデータを集めました。密なモデル(Dense)とMoEモデルで、速さが一桁違います。

モデル(出典の表記)種類生成速度出典
qwen3.6:27b(Q4_K_M・Ollama)Dense5.12 tok/sjujube
Qwen3.8-27B-MLX-4bit(MLX)Dense6.7〜6.8 tok/sTensorFold #50
qwen3.8:27b(Q4_K_M・Ollama)Dense7.76 tok/sjujube
qwen3.6:35b-a3b(nvfp4 / q4_K_M)MoE43〜44 tok/sjujube
Qwen3-30B-A3B 4-bit(MLX)MoE57 tok/s(冷えた状態)Zach Rattner

密な27Bは5〜8 tok/s。12Bの実測から私が逆算していた5〜6 tok/sと、ほぼ同じ範囲に収まりました。測った本人も、結論をこう書いています。

「この機体の実用ラインは MoE 構造のモデルで、Dense は世代が上がっても届きません。」

— MacBook Air M5(32GB)でローカルLLMを測った検証記事(note・jujube, 2026-08-19)

載るかどうかもギリギリです。Air M5 32GBでの報告では、macOSがGPUに使わせる上限が約25GiB。27Bはモデルとプロンプト1つ分で約21.3GiBを使い、ツール側の既定の上限では起動を拒否されています。32GBなら入るものの、余裕はほとんどありません。

MoEモデルという選択肢

表のMoEモデルは、総パラメータが30〜35Bあっても、1トークンごとに計算に使うのは3B程度。読み込むデータが少ないぶん、帯域153GB/sのAirでも速く動きます。

しかも30BクラスのMoEなら、24GBでも載ります。Appleは私と同じ24GBのMacBook Pro M5で、Qwen3-30B-A3B(4bit)が17.31GBで動くと示しています。

「24GBのMacBook Proなら、BF16精度の8Bモデルも、4bitに量子化した30BのMoEモデルも楽に載ります。どちらも推論に使うメモリは18GB未満です」

— AppleによるM5とMLXの検証記事(Apple Machine Learning Research, 2025-11-19)

私の24GB機で27Bが止められた20.97GiBより、3GB以上小さい数字です。MoEなら24GBで「大きくて速いモデル」が使えます。

ファンレスの影響

Appleは製品ページでAirを「ファンレス設計なので静かなまま」と紹介しています。私の数字は、ファンのあるMacBook Proで測ったものです。

Air M5 32GBで10分間の連続推論を測ったZach Rattnerさんによると、速度は30〜60秒で落ち始め、約150秒で底を打って、冷えた状態の69〜77%で横ばいになりました。原因はメモリ不足ではなく熱で、スワップは1MBも増えていません。電源につないだほうが、バッテリー駆動より7〜12%遅いという意外な結果も出ています。

「対話的な使い方では、そこまで達しません。チャットの1往復は数秒の負荷のあと読んでいる時間が続き、その間に本体は熱を逃がします」

— ファンレスのAir M5(32GB)で連続推論を測った検証(Zach Rattner, 2026-09-06)

jujubeさんの測定でも、5回連続で8分回した密な27Bだけが1回目の75%まで落ち、1回10〜16秒で終わるMoEは落ちていません。チャットで使うぶんには気にしなくていい、長時間の一括処理では3割ほど遅くなる、と考えておけばよさそうです。私の13〜14 tok/sにこの保持率を当てはめると、Airで長く回し続けた場合は9〜10 tok/s前後になる計算です(推論)。

迷ったら24GB

Airは持ち歩くメインマシンになることが多いはずです。12Bの密なモデルも、30BクラスのMoEも載る24GBが、いちばん無理のない選び方です。13インチなら標準構成に36,000円足すだけで、メモリが8GB増えてGPUも10コアに上がります。

32GBは、27Bクラスの密なモデルや35BクラスのMoEを手元で動かしたい人向け。密な27Bは5〜8 tok/sなので、待てる使い方かどうかで決めてください。LLMをまったく使わないなら、16GBで困ることはありません。

速さが欲しくなったら、Airのメモリを積み増すより別の道を考えたほうが早い、というのが私の実感です。私が自宅で常時動かしているRTX 3090(VRAM24GB)のPCでは、同じ12Bが56.7 tok/s出ています。このPCを構築したのも、以前使っていたM2 Pro(メモリ16GB、今は家族が使用中)のMacで物足りなくなったからでした。

Air M5を今買っていいかは、下のカードで判定しています。

よくある質問

Q.

MacBook Air M5は、あとからメモリを増設できますか?

A.

できません。

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Apple Siliconのユニファイドメモリはチップと一体で、購入時に選んだ容量のまま固定されます。ローカルLLMを使う可能性が少しでもあるなら、買う時点で決めておく必要があります。
Q.

16GBでもローカルLLMは動きますか?

A.

12Bクラスまでなら動きます。

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Air M5 16GBでllama.cppを動かした報告では、GPUが使えるメモリの上限は12.7GBでした。12Bの4bitは8.78GiBで収まりますが、30BクラスのMoE(17GB台)は入りません。
Q.

13インチと15インチで生成速度は変わりますか?

A.

メモリ帯域幅はどちらも153GB/sなので、生成速度を決める条件は同じです。

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違いは13インチの16GB標準構成だけGPUが8コアになる点です。24GB以上を選べば、どちらも10コアGPUになります。
Q.

同じM5のMacBook Proとどちらがいいですか?

A.

チャット中心ならAirで十分、長時間の一括処理が多いならProです。

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チップとメモリ帯域幅は同じですが、Airはファンレスです。Air M5 32GBで連続推論を測った検証では、約150秒で冷えた状態の69〜77%まで下がって横ばいになりました。

まとめ

同じM5のMacを使っているので、Airの24GB構成は他人事ではない気持ちで調べました。メモリを増やしても速くならないのは残念ですが、MoEモデルのおかげで24GBの価値は思っていたより高かったです。

それでは!

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紹介した商品

MacBook Air M5

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M5チップ(10コアCPU)搭載。メモリは16GB・24GB・32GB、メモリ帯域幅はどの構成も153GB/s。13インチと15インチ

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