
MacBook Air M5は何GB?ローカルLLMなら24GB、32GBでも速さは同じ
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こんにちは、buchiです。
MacBook Air M5でローカルLLMを動かしたい。でもメモリは16GB・24GB・32GBのどれにすればいいのか、迷っていませんか?
おすすめは、試してみたいなら24GB、27Bクラスや35BクラスのMoEモデルまで載せたいなら32GBです。ただしAir M5は、同じモデルを動かす限り、メモリを増やしても生成の速さは変わりません。手元にあるM5のMacBook Proでの実測値に、Air M5の32GB機で測った人たちのデータを重ねて整理します。
Air M5はメモリを増やしても速くならない
Appleの技術仕様を見ると、メモリ帯域幅はどの構成でも153GB/sです。
| Air M5のメモリ | メモリ帯域幅 | GPU |
|---|---|---|
| 16GB(13インチ標準) | 153GB/s | 8コア(10コアに変更可) |
| 16GB(15インチ標準) | 153GB/s | 10コア |
| 24GB | 153GB/s | 10コア |
| 32GB | 153GB/s | 10コア |
LLMが文章を生成する速さは、この帯域幅でほぼ決まります。Apple自身も、M5のLLM性能を検証した記事でそう書いています。
「その後のトークン生成は、計算性能ではなくメモリ帯域幅に縛られます。今回試したモデルでは、M5はM4より19〜27%速くなりました。メモリ帯域幅が大きいためです(M4は120GB/s、M5は153GB/sで28%高い)」
— AppleによるM5とMLXの検証記事(Apple Machine Learning Research, 2025-11-19)
24GBや32GBにして増えるのは、載せられるモデルの大きさだけ。ここはMac mini M6と事情が違います。M6は16GBだけ帯域が低く、24GB以上で速くなる構成でした(ぶちがじぇ前回記事)。
構成ごとの価格
Apple Storeの価格(税込、SSDは512GB)です。32GBは、24GB構成の画面に表示される差額(+36,000円)から計算しました。
| メモリ | 13インチ | 15インチ |
|---|---|---|
| 16GB(8コアGPU) | 224,800円 | 設定なし |
| 16GB(10コアGPU) | 242,800円 | 264,800円 |
| 24GB | 260,800円 | 300,800円 |
| 32GB | 296,800円 | 336,800円 |
13インチは、24GB以上を選ぶとGPUが自動で10コアに上がります。16GB・10コアGPUの構成から見ると、24GBへの差額は18,000円。メモリ8GB分としてはかなり割安です。

MacBook Air M5
M5チップ(10コアCPU)搭載。メモリは16GB・24GB・32GB、メモリ帯域幅はどの構成も153GB/s。13インチと15インチ
手元のM5 Macで測った数字
私はAirの実機を持っていません。そのかわり、メインで使っているMacBook Pro M5(14インチ・24GB)は、Air M5の24GB構成とチップの中身が同じです。CPU 10コア、GPU 10コア、メモリ帯域幅153GB/s。以下は2026年9月に、このMacにLM Studioを入れて測った結果です。
| モデル(4bit) | ファイル | 必要メモリ | MacBook Pro M5 / 24GB |
|---|---|---|---|
| gemma-4-12B coder | 6.73GB | 8.78GiB | 動いた(13〜14 tok/s) |
| Qwen3.8-27B | 16.08GB | 20.97GiB | 載らない |
12Bは問題なく動きました。27Bは、LM Studioがシステムの資源不足と判断してロードを止めます。必要なメモリはファイルサイズのおよそ1.3倍なので、ダウンロードサイズだけで判断すると間違えます。
32GBで27Bクラスを動かした人の実測
27Bが載らなかったので、Air M5の32GB機で実際に測った人のデータを集めました。密なモデル(Dense)とMoEモデルで、速さが一桁違います。
| モデル(出典の表記) | 種類 | 生成速度 | 出典 |
|---|---|---|---|
| qwen3.6:27b(Q4_K_M・Ollama) | Dense | 5.12 tok/s | jujube |
| Qwen3.8-27B-MLX-4bit(MLX) | Dense | 6.7〜6.8 tok/s | TensorFold #50 |
| qwen3.8:27b(Q4_K_M・Ollama) | Dense | 7.76 tok/s | jujube |
| qwen3.6:35b-a3b(nvfp4 / q4_K_M) | MoE | 43〜44 tok/s | jujube |
| Qwen3-30B-A3B 4-bit(MLX) | MoE | 57 tok/s(冷えた状態) | Zach Rattner |
密な27Bは5〜8 tok/s。12Bの実測から私が逆算していた5〜6 tok/sと、ほぼ同じ範囲に収まりました。測った本人も、結論をこう書いています。
「この機体の実用ラインは MoE 構造のモデルで、Dense は世代が上がっても届きません。」
— MacBook Air M5(32GB)でローカルLLMを測った検証記事(note・jujube, 2026-08-19)
載るかどうかもギリギリです。Air M5 32GBでの報告では、macOSがGPUに使わせる上限が約25GiB。27Bはモデルとプロンプト1つ分で約21.3GiBを使い、ツール側の既定の上限では起動を拒否されています。32GBなら入るものの、余裕はほとんどありません。
MoEモデルという選択肢
表のMoEモデルは、総パラメータが30〜35Bあっても、1トークンごとに計算に使うのは3B程度。読み込むデータが少ないぶん、帯域153GB/sのAirでも速く動きます。
しかも30BクラスのMoEなら、24GBでも載ります。Appleは私と同じ24GBのMacBook Pro M5で、Qwen3-30B-A3B(4bit)が17.31GBで動くと示しています。
「24GBのMacBook Proなら、BF16精度の8Bモデルも、4bitに量子化した30BのMoEモデルも楽に載ります。どちらも推論に使うメモリは18GB未満です」
— AppleによるM5とMLXの検証記事(Apple Machine Learning Research, 2025-11-19)
私の24GB機で27Bが止められた20.97GiBより、3GB以上小さい数字です。MoEなら24GBで「大きくて速いモデル」が使えます。
ファンレスの影響
Appleは製品ページでAirを「ファンレス設計なので静かなまま」と紹介しています。私の数字は、ファンのあるMacBook Proで測ったものです。
Air M5 32GBで10分間の連続推論を測ったZach Rattnerさんによると、速度は30〜60秒で落ち始め、約150秒で底を打って、冷えた状態の69〜77%で横ばいになりました。原因はメモリ不足ではなく熱で、スワップは1MBも増えていません。電源につないだほうが、バッテリー駆動より7〜12%遅いという意外な結果も出ています。
「対話的な使い方では、そこまで達しません。チャットの1往復は数秒の負荷のあと読んでいる時間が続き、その間に本体は熱を逃がします」
— ファンレスのAir M5(32GB)で連続推論を測った検証(Zach Rattner, 2026-09-06)
jujubeさんの測定でも、5回連続で8分回した密な27Bだけが1回目の75%まで落ち、1回10〜16秒で終わるMoEは落ちていません。チャットで使うぶんには気にしなくていい、長時間の一括処理では3割ほど遅くなる、と考えておけばよさそうです。私の13〜14 tok/sにこの保持率を当てはめると、Airで長く回し続けた場合は9〜10 tok/s前後になる計算です(推論)。
迷ったら24GB
Airは持ち歩くメインマシンになることが多いはずです。12Bの密なモデルも、30BクラスのMoEも載る24GBが、いちばん無理のない選び方です。13インチなら標準構成に36,000円足すだけで、メモリが8GB増えてGPUも10コアに上がります。
32GBは、27Bクラスの密なモデルや35BクラスのMoEを手元で動かしたい人向け。密な27Bは5〜8 tok/sなので、待てる使い方かどうかで決めてください。LLMをまったく使わないなら、16GBで困ることはありません。
速さが欲しくなったら、Airのメモリを積み増すより別の道を考えたほうが早い、というのが私の実感です。私が自宅で常時動かしているRTX 3090(VRAM24GB)のPCでは、同じ12Bが56.7 tok/s出ています。このPCを構築したのも、以前使っていたM2 Pro(メモリ16GB、今は家族が使用中)のMacで物足りなくなったからでした。
Air M5を今買っていいかは、下のカードで判定しています。
よくある質問
MacBook Air M5は、あとからメモリを増設できますか?
できません。
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16GBでもローカルLLMは動きますか?
12Bクラスまでなら動きます。
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13インチと15インチで生成速度は変わりますか?
メモリ帯域幅はどちらも153GB/sなので、生成速度を決める条件は同じです。
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同じM5のMacBook Proとどちらがいいですか?
チャット中心ならAirで十分、長時間の一括処理が多いならProです。
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まとめ
同じM5のMacを使っているので、Airの24GB構成は他人事ではない気持ちで調べました。メモリを増やしても速くならないのは残念ですが、MoEモデルのおかげで24GBの価値は思っていたより高かったです。
それでは!
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紹介した商品

MacBook Air M5
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